Völklingen





 Völklingen (フェルクリンゲン)は、州都 Saarbrücken (ザールブリュッケン)の隣まちですが、何といっても、旧製鉄工場 Völklingener Hütte (フェルクリンガー フィッテ)で有名です。上の写真の建物は、その一部です。ここから街の方に向かって歩くと、工場は下の写真のように見えます。電車の車窓から初めて見たときは、びっくりしました。さび付いた金属がむき出しになった状態は、まるで「第3次世界大戦」が勃発し、地上が荒廃しきった後の映画シーンのようです。

 この異様な建物は、世界文化遺産に指定されています。20世紀を代表する建造物というわけです。ザールラントは、石炭と鉄鋼の産地ですが、この工場は、第2次世界大戦後のドイツの復興を助けるために、フル稼働しました。




 ドイツ経済が成長し、労働者の賃金が上昇するにつれ、製鉄業は国際競争力を失うようになりました。そのため、現在、工場は使用されていません。世界文化遺産として保護されているわけです。

 もう少し街の方に向かって歩くと、入り口に到着します(下の写真)。撮影時はあいにく工事中でしたが、中では軽食をとることができます。また、工場跡内の観光もできます(有料です!)。




 向かいには、もう一棟、同じく巨大な建物があります。現在そこは、常設展示場として使用されていますが、特別展示会も定期的に開かれています(スペースは十分です)。

 EUの助成を受けて、2003年前半に行われた展示「レオナルド・ダ ヴィンチ 人間と機械」は、大盛況でした。主催者によると、技術者としてのダ ヴィンチの知性は、この製鉄工場の精神にぴったりということです。本当にその通りでした。私が訪れたときは、フランス人の団体でごった返えしていましたが、仏語を話すガイドもいて、ザールラントらしさを感じました。表記やAV資料は、ドイツ語とフランス語のみで、英語は見かけませんでした。

 下の写真は、展示室がある建物を背後から撮影したものです。その手前には、広々とした駐車場があります。




 そこに車を止めて、工場の方(上の写真の左手)に向かうと、下の写真の建物(展示棟の側面)に突き当たります。まずそこで、工場のスケールにびっくりすることでしょう。さらに歩くと、通りに出て、その向こう側には、2番目の写真の光景が広がっています。