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練習問題

EU法の制定


〔問題〕以下の文章を読み、誤りが含まれているものを選びなさい(一つとは限らない)。

① EUの立法機関の一つであるEU理事会には、各加盟国の閣僚級の者が出席する。従って、EU法は加盟国政府によって制定されると考えることができる。

② EU理事会のメンバーは議案によって異なる。例えば、夏時間の導入ないし廃止について審議する会議には、各国の運輸大臣(または同大臣と同等の地位にある者)が出席した。

③ EU理事会は、欧州委員会が作成した法案について審議し、特定多数決で議決をとる。そのため、一部の加盟国が反対しても、EU法は制定される。

④ ドイツは法案の採択に反対したものの、その他の加盟国は賛成したため、EU法が制定されるような場合、ドイツはEU法の適法性を争い、EU裁判所に訴えることができる。

⑤ EU裁判所はEU理事会が制定した第2次法の適法性について審査することができるが、それが第1次法に違反していたり、立法手続に暇疵があるような場合であれ、第2次法を無効と宣言することはできない。

⑥ 加盟国とは異なり、企業は、第2次法が誰にでも適用されるようなものである場合、その適法性を争い、EU裁判所に提訴することはできない。

⑦ EU理事会が制定した第2次法に基づき、欧州委員会はAを国際テロ支援者に指定し、その財産を没収した。Aはこの措置を不服として、EU裁判所に提訴することができる。なお、EU裁判所とは三つの裁判所の総称であり、Aの訴えを審査するのは、一般裁判所である。

⑧ 一般裁判所の判決に不服があっても、控訴は許されない。



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