EU法」のシラバス

 ヨーロッパでは、国境を越えた法・政治・経済制度の統合がダイナミックに進展しています。その中で最も重要なのは、ECEuropean Community or European Communities[欧州共同体])またはEUEuropean Union[欧州連合])です。
EU法」の講義では、欧州統合の発展過程をはじめ、次の点について解説します。

1.

EU法を学ぶにあたっては、EU加盟国の歴史や文化に関する基礎知識が不可欠です。この点に関する知識を深めるため、まず、ヨーロッパの地理や歴史について簡単に説明します。

2.

次に、第2次世界大戦後の欧州統合(EUの発展)の歴史、特に、ECEUはどのような背景、理由また目的の下に設立され、どのように発展してきたかについて講義します。また、ECEUとの違いについて説明します。

3.

ヨーロッパには欧州評議会 (Council of Europe)欧州自由貿易連合(EFTA) といった国際機関や、西欧同盟 (West European Union) 北大西洋条約機構 (NATO) といった軍事機構がありますが、それらに比べ、EUECはどのよう特徴を有しているでしょうか。また、これらの国際機構とEUECの関係はどのようになっているでしょうか。

 EUECの特徴として、特に、以下の点について説明します。

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EC条約上の基本原則やEC裁判所による判例法について

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EU法と国内法との関係について

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立法手続について

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EU法の執行力について

 ※ 以上の点について、GATTWTOと比較しながら解説します。


4.

EUECの諸機関について説明します。

5.

ECの立法手続について説明します。また、ECの法律の種類・効力について解説します。

6.

ECの司法・権利保護制度は充分に発達しているといえるでしょうか。日本の制度と比べてみましょう。

7.

EU・ECの権限・政策

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一般に国家はありとあらゆることを行いうるのに対し、EUECは、加盟国より与えられた権限しか行使できません。では、どのような権限が与えられているでしょうか。この点について検討します。

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与えられた権限に基づき、ECは様々な政策を実施していますが、その中でも、特に、通商政策と農業政策について詳しく説明します。これらはECの最も重要な政策です。工業製品や農産物の貿易に関しては、ECと諸外国との間には紛争が絶えませんが、どうしてでしょうか。その理由を考えてみましょう。


 今日、国際的な法感覚の習得は不可欠ですが、「EU法」の講義は、その修習を第一の目標とします。成績は、学期末に提出するレポートと授業への出席に基づき評価します。テキストとしては、特に指定しませんが、授業用のレジュメ(A4紙で約100枚程度)を準備しますので、参考にして下さい。レジュメや資料はインターネットで公開することを予定していますが、すでに存在する日本語の Web ページとして、駐日欧州委員会代表部のサイトを参考にしてください。

 




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