2004年9月14日、欧州委員会は、"Action on Climate Change post 2012"  と称するインターネット・フォーラムを開設し、将来の気候政策（Climate Policy）について議論する場を設けた。このフォーラムには、EU市民、企業や政治家だけではなく、政府機関、NGO、また、研究者も参加することができるが、参加者には建設的な意見を述べることが要請されている。利用期間は、2004年10月31日までであるが、11月中旬には会議の開催も予定されている。寄せられた投稿を参考にし、欧州委員会、将来のEUの気候政策の内容や、地球温暖化防止に関するEUの国際貢献のあり方を決定するものとされる。

　フォーラムの名称が "Action on Climate Change post 2012"  となっているのは、1997年に採択された京都議定書によって、2008〜2012年の温室効果ガス排出水準が定められているが、その後の地球温暖化対策はまだ具体的に決まっていないからである。なお、EC（EU）は京都議定書を制定・批准しており、2008〜2012年は、1990年より8％、温室効果ガスの排出量を削減することになっている。