ヨーロッパ諸国とチョコレート


 2020年4月現在、EU(欧州連合)には27のヨーロッパ諸国が加盟しています。また、「国連のヨーロッパ版」と呼ぶことができる CoE(欧州評議会)には47のヨーロッパ諸国が加盟しています。このことからも分かるように、ヨーロッパには非常に多くの国が存在しますが(こちらを参照)、いずれも魅力的で、独自の輝きを放っています。例えば、チョコレートのようでしょうか。そして、諸国が集まれば、下の写真のようになるでしょうか(Lindt製)。 



写真提供:Lindt & Sprüngli GmbH

 その中から、好きなものを幾つか選ぶことになれば、誰しも迷うことでしょう。ドイツ語には「選択は苦悩(Wahl ist Qual)」という諺がありますが、多くの優れたものの中から何かを選ぶことは、ヨーロッパ的と言うことができます。

 まだ強く惹かれる国を発見していない人は、よく見つめてください。いずれも魅力的なだけではなく、私たちの生活に影響を及ぼしている国々です。そのため、興味のある国は必ずみつかることでしょう。そして、それをきっかけとして、ヨーロッパ全体について学んでください。
Pralinés Noirs
写真提供:Lindt & Sprüngli GmbH

ヨーロッパの伝統菓子としてのチョコレート


 チョコレートの主な原料はカカオ豆ですが、その原産地である北アメリカ大陸では、マヤ文明が栄えていた時代より、豆をすり潰し、飲み物を作っていたとされています(参照)。その苦い飲み物やカカオ豆がヨーロッパに持ち込まれるようになったのは、16世紀前半のことです。なお、それを最初に行ったのは、アメリカ大陸を発見したコンロブスという説と(参照)、アステカ帝国を滅ぼしたコルテスという説があります(参照)。いずれにせよ、新大陸から大西洋をわたってやってきた「チョコレート」は、スペイン王に献上されることになりました。

 その後、チョコレートはヨーロッパ各地に広まっていきますが、新しい豆挽き・加工方法が発明された恩恵としてチョコレートの価格が下がり(発明者はオランダ人のヴァン・ホーテン、van Houten)、市民の間でも愛飲されるようになったのは1800年代中旬です。そして、1847年にはイギリスのブリストルに、ヨーロッパで最初のチョコレート工場 Fry & Sons が建てられ、固形のチョコレートも製造されるようになりました(参照)。

 このように、ヨーロッパで作り出された固形のチョコレートは、ヨーロッパの伝統的なお菓子の一つであり、各国のお国柄や国民の嗜好を反映しています。
  • 酪農が盛んなスイスでは、ミルクをたくさん使った、ミルクチョコレートが多く作られています。また、山頂が尖っていることで知られるマッターホルンをモチーフにした 「トブラローネ、Toblerone」は、同国を代表するチョコレート菓子の一つとなっています。
  • フランスでは、ダークなチョコレートが好まれています。同様に、コーヒー粉も深入りが好まれていますが、それは、どんぶりのように大きなカップにミルクをたっぷりいれて飲むためです。
  • ベルギーは、クリーム、キャラメル、ガナッシュなどを中に詰めた「プラリネ」が生まれた国です。また、この高級品を製造する GodivaLeonidasNeuhaus は世界中で高い評価を受けています。なお、貝の形をしたチョコレートも、海に面するベルギーの特産として知られています。
  • オーストリアを代表するチョコレート菓子は「モーツァルト・クーゲル、Mozartkugel」です。これは、ヌガートやピスタチオなどをチョコレートでコーティングしたもので、ゴルフボールのように丸い形をしていますが(「モーツァルト・クーゲル」の「クーゲル」は「ボール」という意のドイツ語)、その製法や元祖には争いがあります。そのため、「オリジナル」な製品として売り出す会社もあれば、「本物」だとして売り出す会社もありますが、このような争いは、オーストリアでは珍しくありません(参照)。
  • ドイツのチョコレートには、これといった特徴はなく、多くのメーカーがバラエティーに富むチョコレートを製造しています。なお、国内最古のチョコレート・メーカーである「ハロレーン、Halloren」が製造する「ハロレーン・クーゲルン、 Halloren Kugeln」は、人の頭を想わせる独特の形をしていますが、工場が旧東ドイツ国内にあったことから、旧東ドイツの代表的なお菓子として捉えられています(参照)。

チョコレートに関するEU法


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