2023年のヨーロッパ文化首都

European Capitals of Culture 2023



 毎年、EUによってヨーロッパ文化首都(European Capitals of Culture)が指定されますが、2023年の文化首都は下記の三つの都市です。


2023年のヨーロッパ文化首都(ヴェスプレーム、エレフシナ(エレフシス)、ティミショアラ)

2023年のヨーロッパ文化首都


(参照)2019年までに指定された都市の地図はこちら


ティミショアラ Timișoara

 ルーマニア第3の都市ティミショアラ(人口は約31万5000人)は同国のほぼ西端にあり、かつてはオーストリア=ハンガリー帝国に属していました。そのため「東欧の小さなウィーン」と呼ばれています。この都市では現在でもドイツ人やオーストリア人、ハンガリー人、セルビア人、少数民族のロマがルーマニア人と共に生活しており、その多様性が文化首都に選ばれる理由にもなりました。

 ティミショアラ、より広くルーマニアはドイツ語圏の国々(ドイツ、オーストリア、スイスなど)と国境を接していませんが、今でもドイツ語の影響が強く残っており、ドイツ語でも劇が上演されています。

 特筆すべきことは市長のフリッツ氏(Dominic Samuel Fritz 36歳)はドイツ人である点でしょう(参照)。EU法は他の加盟国の国民にも地方選挙権を与えており(参照)、それに基づき、ルーマニアでも2015年から他のEU加盟国の国民は市長選挙で立候補できるようになりました(参照)。

 なお、ティミショアラは1989年12月、当時のチャウシェスク政権に対する蜂起が発生し、ルーマニア革命をもたらした都市としても知られています。共産党政府は武力で弾圧しようとしたため、多くの市民が犠牲になりました。

 ヨーロッパ文化首都としてのイベントは2月17日に開始されます。

 モットーは “Shine your light – Light up your city!” (あなたの光を輝かせ、街を照らせ)

 ティミショアラはヨーロッパ本土で最初に電気の街灯が設置された都市であることを踏まえた標語です。


Framing Reality, RO Timisoara: The Little Vienna of Eastern Europe in 4K


One Way Ticket, TIMISOARA is a MUST-VISIT in ROMANIA!


© 2023 Timisoara 2023
“Shine your light – Light up your city!”


(参照)

ヴェスプレーム Veszprém


 説明は後日、掲載します!

(参照)


エレフシナ Elefsina

 エレフシス Elefsina/Ελευσίνα

 説明は後日、掲載します!

(参照)

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