Q. 独仏はニース条約に賛成したはずですが・・・
独仏両国は、ニース条約による立法手続の改正を求めているが、同条約制定当時は賛成していたのであろうか。
A.
2000年12月、ニース条約が制定された当時、両国は、数日にわたる夜通しの作業で大事な点を見落としていたとも解されるが、その当時、両国の関心は、EU拡大に向けられていた。そのため、新規加盟国(ポーランド)に有利な持票数になったと考えられる。
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Q. スペインとポーランドが妥協しないのは?
EUや各国の代表・有識者等によって起草された欧州憲法草案をスペインとポーランドが受け入れないのはなぜか。
A.
両国とも自国の権利ないし利益放棄に消極的であることが第1の理由であるが、その他に、両国の国内政治上の要因が絡んでいると解される。例えば、ポーランドの現政権は国民の支持を失っており、外交面でのマイナスは国内の政治力をますます弱めることになる。ちなみに、同国はまだEUに加盟していないが、「新参者ゆえに要求は控えめに・・・」という考えは、EU内では一般的ではない。
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