第2次世界大戦によって、700万(兵士530万人、民間人170万人)が命を落としたが、1945年5月8日の終戦(公式な終戦記念日)から60年が経過した現在、大半のドイツ国民は、終戦をナチス・ドイツ体制からの解放と捉えているとされる。このような歴史観は、戦争を経験していない戦後世代が多数を占める1980年代に主張されるようになった。1985年5月8日(終戦記念日)、当時の
Richard Weizaecker 大統領も演説の中でこのような見方を示しているが、終戦は、同時に、戦争によって失われた多くの悲しみからの「解放」も意味していた。