2005年2〜3月、24,750人のEU市民を対象に行われたアンケート調査(Eurobarometer の調査)によると、自国のEU加盟を「適切」と評価している者は47%に過ぎない(25ヶ国平均)。また、49%の市民はEUを「技術万能主義」(technokratisch)と捉え、また、43%の市民はEUの行動力を疑っている。なお、EUよりも国連に対する信頼感の方が高くなっているが、もっとも、多くのEU市民は、自国の政府よりもEUを信頼している。
このように、EUに対するイメージは決して良くなく、EUの巨大化を警戒する声もあるが(参照)、他方、テロ対策、環境保護、食品の安全性、エネルギー、貿易などの面では、EUの政策強化を望む市民が過半数に達している。また、約3分の2のEU市民は、社会システム の統一を望んでいるが、 それは、国際化による雇用喪失に多くの者が不安を抱いているためと解される(47%)。なお、55%の回答者は、2004年5月の
東方拡大
を肯定的に評価している。
2005年の調査結果
さらなるEU拡大に対するEU市民の見解(2004年)
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