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域内エネルギー市場の自由化



 1990年代後半に制定された指令に基づき、EU内の電力・ガス市場は自由化された。また、2007年7月1日より、消費者は国内外の事業者を自由に選択できるようになった。しかし、実際には、少数の大企業が市場を独占し、市場競争原理は機能していないとされる。その顕著な例として、税金や原料価格の上昇以上に電力価格が上昇し、企業の収益を向上させている
ことが挙げられる。

 このような状況を克服するため、欧州委員会は以下の提案を行っている。

 @ 生産者と供給者の分離

 市場競争を活性化させるためには、生産者と供給者を分離させる必要がある。

 A 加盟国間の協力強化

 競争法違反の取り締まりに関し、加盟国の行政機関はより緊密に協力し合うべきである。また、取引上の障害(加盟国間で技術的な規定が異なること)を撤廃する必要がある。



(参照) EUの環境政策