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EUの旗 トルコのEU加盟問題
トルコのEU加盟問題
トルコ国旗



 リストマーク フランスとオーストリア

 フランスの Chirac 大統領は、トルコのEU加盟に懐疑的な世論や国内政党(与党)の見解を考慮し、国民投票の実施をすでに表明している参照

 オーストリアでは、フランス以上に反対論が根強く参照、Schüssel 首相は、加盟交渉の終了後に国民投票を実施し、トルコのEU加盟の是非を国民に直接問う計画を明らかにした参照。これを受け、Fischer 大統領は、国民投票は、むしろEUレベルで実施するのが望ましいと発言している。エストニアでは、この提案が、近いうちにEU規模で国民投票が実施されるものとして理解され、波紋を投じたが参照、オーストリア大統領は、あくまでも提案したに過ぎない。また、国民投票は、近い将来(つまり、加盟交渉の開始前)ではなく、交渉が終結した後に実施されるべきであるとされている。


   (参照) オーストリアにおける議論



 リストマーク エストニア

 EU規模での国民投票が実現するかどうはさておき、エストニアの与野党は、国民投票を実施で見解が一致している。その背景には、@ トルコのEU加盟が実現しても、同国から大量の労働者が国内に移りこむとは考えられないこと参照、また、A 以前にも国民投票が実施されていたとすれば、自国の加盟は実現しえなかったであろうとの考えが存在する。


(参照) Der Standard v. 30. Dezember 2004 ("Estland: Missverständnis um Türkei-Referendums-Vorschlag Fischers")



(2004年12月31日 記)