2005年7月29日、トルコは、関税同盟の拡大に関する議定書に署名しているが（詳しくは こちら）、その実施には、キプロスからの船舶や航空機の入港・離発着を許可し、商品の移動の自由を保障する必要があると解される（参照）。しかし、キプロスや欧州委員会の再三の要請にもかかわらず（参照）、トルコは、禁止措置を解除していない。オーストリアの日刊紙 Die Presse によると、2005年12月下旬、アンカラ政府は、従来の方針に変更がないことを改めて強調したため、キプロスの反発を招いているとされる。この点について、キプロスの Iacovou 外相 は、キプロスは、トルコが関税同盟を迅速に実施することを条件として、EU加盟交渉の開始に同意したとし、トルコに改善を求めている。