2. 従来の加盟国の態度
すでに、イギリス、アイルランド、スウェーデンの3ヶ国は、労働市場を開放しているが、フィンランド、デンマーク、スペイン、また、ベルギーもこれに続くと解されている(参照@、A)。
新たに8ヶ国、市場を開放
他方、新加盟国の多くと隣接するドイツとオーストリアは、新EU市民の移入を2011年まで規制する方針を維持するものとみられている。特に、国内に500万の失業者を抱えるドイツ政府は(失業率はは10%を超える)、2011年まで、中東欧諸国民の受け入れを規制する方針を固めているが、ドイツやオーストリアに隣接する新加盟国(チェコ、スロバキア、ポーランド、ハンガリー
の Visegrad Group)は、労働市場の開放を訴えている。
なお、新EU市民労働者の割合は、以下のようになっており、自由化を実施しているスウェーデンの割合は比較的低い(参照)。
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