Top      News   Profile    Topics    EU Law  Impressum          ゼミのページ


欧州憲法



Balkenende オランダ首相のコメント


オランダ国旗 2005年6月1日、オランダ国民は、憲法条約の批准に「レッドカード」を示したが(詳しくは こちら)、Jan Peter Balkenende オランダ首相は、国民投票の結果に遺憾の意を表明する一方で、63.9%という高い投票率を評価した。また、国民投票の実施に際し、毎日、議論が行われたことを「ポジティブな成果」として歓迎した(参照)。

 批准反対票が賛成票を大幅に上回ったことに関しては、過去数年間、EUは市民の意見に耳を傾けなかったことを指摘し、改善に尽力すると述べている(参照、こちらも 参照)。

 オランダの有権者の60%以上が欧州憲法条約の批准に反対したのは、ますます巨大化するEUを独仏などの大国が牛耳り、中小国(オランダ)の見解に耳をかさないことに反感を覚えたためと解されているが(詳しくは こちら)、欧州政治に国民の見解を適切に反映させることは、オランダ政府の重要な課題になろう。なお、政府は路上のEU懐疑論に真剣に耳を傾けず、対応が遅れたことも批准反対派が躍進した原因と解されている(参照)。



リストマーク オランダ国民投票、批准を否決

    オランダにおける議論@A
写真

憲法条約の父 Giscard d'Estaing 仏元大統領(左)と Balkenende 首相

写真提供:
Audiovisual Library European Commission


(参照)

Die Welt v. 3. Juni 2005 ("Die Elite ist entthront")



(2005年6月5日 記)