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欧州憲法


フィンランド国会、批准を決定

フィンランドの国旗 2006年12月5日、フィンランドの国会(一院制)は、欧州憲法条約の批准を圧倒的多数の賛成で決定した。Der Standard 紙によると、批准に賛成した議員は125人、反対した議員は39人、棄権した議員は4人であった参照)。これにより、フィンランドは、16番目のEU加盟国として、憲法条約を批准するものと解される。

フィンランドの Vanhanen 首相 なお、フィンランドは現在、EU理事会議長国を務めており、その就任期間中、他のEU加盟国と憲法条約の将来について個別に協議してきたとされる。12月5日、Matti Vanhanen 首相(写真左)は、2国間協議の結果は機密事項であるが、12月14・15日の加盟国首脳会議(欧州理事会)で報告する用意があることを明らかにしている(参照)。

 当初、EU加盟国は、欧州憲法条約の2006年11月1日発効を目標に定めていたが(詳しくは こちら)、2005年5・6月、フランスオランダ で実施された国民投票で憲法条約の批准が否決されたことを受け、発効の目処がたっていない。なお、2006年6月、加盟国首脳は、翌年の上半期、議長国(ドイツ)のイニシアチブのもと、再び検討することを決めている(詳しくは こちら)。




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(参照) Der Standard v. 5. Dezember 2006 ("EU-Verfassung von Finnland ratifiziert")


憲法条約の批准

  ・ 批准状況


写真提供:© European Community 2006



(2006年12月5日 記)