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ユスティティア


民事訴訟法講義ノート


民 事 事 件 と 刑 事 事 件


 AがBの名誉を毀損したとき、Bは、@ Aに謝罪と損害賠償を請求し、裁判所に訴えることができる(民法第723条参照)。また、A 告訴し、Aの刑事責任を問うことができる(刑法第230条以下参照)。@は、Aの民事上の責任が問われる民事事件であり、AはAの刑罰が問われる刑事事件である。




 このように、1つの行為より、民事事件と刑事事件が発生することがあるが、それぞれ、民事訴訟手続と刑事訴訟手続で審理される。両手続は別個に進められ(つまり、同一の裁判官によって同時に審理されるのではない)、裁判所や訴訟当事者の役割、証拠調べ、証明責任など、種々の点で違いがあるが、「民事訴訟法」の講義は、@の民事訴訟手続についてのみ扱う。Aの刑事訴訟手続は、「刑事訴訟法」という別の講義の対象となる。